【新唐人日本2012年2月27日付ニュース】中国衛生省は25日、河北省保定市でSARS感染者が発見されたとのうわさについて、“デマ”と否定しましたが、香港紙アップルデイリーの記者によると、解放軍252病院のほか、近くの河北上栄解放軍病院でも兵士が隔離されているそうです。当局の厳重な情報封鎖によって、地元の住民は全く事情を知らない様子です。
アップデイリーの報道によると、河北省保定市の解放軍252病院の東病棟はすでに封鎖され、入り口にはマスクをつけた武装警官が警備に当たっているそうです。病院の職員によると、現在隔離治療を受けている兵士300人のうち、多くが点滴を受けても熱が下がらないそうです。また、解放軍第38軍団駐屯地の正門にはバリケードが設置され、武装した兵士が警備。周辺をパトロールする兵士の姿も目撃されています。
当局の発表のように、単なるウィルス感染なのでしょうか。25日、土曜日にも関らず、保定市役所には職員の出勤が確認されました。
保定市政府職員
「普通の風邪で、SARSではありません。我々も現在力を入れて、ネット上の不実な報道を削除しています」
一方、ネット上には情報封鎖への不満の書き込みが現われました。“衛生省はなぜ公表しないのか? SARSでなかったら、一体なに? 庶民の命を弄んでいる。”
軍人の集団隔離治療は、香港や台湾当局の注意を引きました。しかし、メディアによる報道もなく、252病院も通常通り診療しているため、兵士数百人が隔離治療を受けている事は、近隣の住民すら知らないようです。
252病院 近隣住民
「ここでは何も聞いていません。ここは252病院のすぐ隣だけど、全てが正常ですよ」
25日、中国衛生省は保定市のSARSに関するうわさはデマだとし、252病院に入院している患者はSARSやA型インフルエンザ、高病原性鳥インフルエンザなどではなく、アデノウイルス55型による感染症だと発表しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/02/25/a664731.html. (中国語)